安倍晋三元首相が7月8日、41歳の男に手製の銃で背後から撃たれて死亡した。
動機は犯人の母親が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)にのめりこみ、多大な寄付をして家庭が崩壊したので恨みがあり、安倍元首相が同団体とつながりがあると思い殺したという。
最初は安倍元首相が教団の問題に巻き込まれたのかと思ったが、安倍元首相と旧統一教会との交際が事件の起こる原因にもなっていたようなので、犯人だけに原因があるとは言えないようである。
犯人の心の状態は、「作美アート」の[作品2-2]心の進化と退化10段階論 では、第3段階「自分の欲望を満たすために、他者に害を及ぼし犯罪をする」、あるいは第1段階「自分のためだけに生きていて暴力をふるい、動物や人を殺す」段階に退化してしまったといえる。
こうした殺人事件を起こしてしまう可能性のある第3段階や第1段階の人はかなりいるので、彼らが精神的に成長・進化できるような政策を政治家がつくり実現していくことが必要であろう。
同時に、高額な商品を売りつける霊感商法や多額の寄付を要求する宗教は宗教ではなく、詐欺的な犯罪行為なので、法的に禁止して取り締まるべきであろう。
同団体と関係をもつ政治家はかなりいるようなので、けじめをつけるべきである。
政治家と旧統一教会との交際を断ち切り禁止することは、安倍元首相の死をむだにしないためにも必要である。
自民党の福田達夫総務会長は7月29日の記者会見で、「何が問題かわからない」とのんきな発言したが、問題点はたくさんあるので早く見つけて、活躍してほしいものである。
もう一つ大きな問題点は、母親が救いを求めた宗教団体が旧統一教会だったという不幸である。
新宗教や新新宗教の団体の場合、教団の維持、発展のために寄付金や献金を求めることが多いようである。
伝統仏教の場合は檀家制度により支えられているので、戒名や墓地、本堂の修復などのとき以外は高額な布施や寄付金、献金を求められることは少ない。
しかし、布教活動を積極的にしている伝統仏教の寺院は少ないので、一般の人が伝統仏教と出会う可能性は少ない。
各宗派の本山に行ってみると、情報が得られることが多い。
本「ネットギャラリー両界堂」が一般の人と伝統仏教の出会いの場、パイプ役になれればと改めて思っている。一番安く手軽に伝統仏教と出会える場であると思う。
また後日、本「作美アート」でも、こうした問題の解決、宗教的な出会いなどに役立つ前向きの「文字の作品」をつくり、提案できるようにしていきたい。
さて、前回の続きであるが、「NFTアート」ってなんなんだ?!という特集をしている「美術手帳」2021年12月号が届いた。
まだざっとしか見ていないのであるが、絵のジャンルはゲームのキャラクターやメタバース(仮想空間)で使えるアバター(分身)のキャラクタ―などを中心に広がりがでている。
8歳、あるいは9歳の子供が描いたユニークで素朴な絵、キャラクターが売れているというのも納得できた。ゲームや仮想空間ではいろいろなキャラクターの絵が必要なのである。
「和美アート」の絵と類似しているジャンルの作品はまだない。誰がどんな表現をしてもいいというのがNFTアートの大前提であるようだが、受け入れられるのかは今後の課題である。
ネットギャラリー両界堂の特色は「文字の作品」(作美アート)があることだが、これもなかった。
文字だけの作品では、書道家の武田双雲の作品がNFT化されているようだが、本書にはでていなかった。
NFTアーティスト mera takeru氏へのインタビュー記事(54頁)の中で、NFTアートの魅力を問われて、「誰もやったことのない作品をつくれるところに価値を感じます」という発言には勇気づけられた。
アメリカのNFTマーケットプレイス、OpenSeaなどへ出品するとすれば、第1段階は「絵の作品」である。「文字の作品」(作美アート)は第2段階であろう。
作美アート「文字の作品」は詩でもなく散文による作品で、内容は単なる社会批判ではなく、問題を解決する提案型の内容である。この「文字の作品」のスタイルはまだ欧米にもない。
新しいスタイルのアートとして提案してみたい。紛争や戦争をやめて平和という美をつくりだす文字による提案型のアートである。
暴力や武力に勝てるアートをつくり、「世界平和という美をつくるアート」が広がればと思う。
そのためには、民族、国籍、言語、宗教、宗派の違いを超えて、人間の心に響く内容になっている必要がある。
『聖書』の「ヨハネによる福音書」の冒頭に、「初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。言葉に命があった」というすごい文章がある。
日本でも昔から「言霊(ことだま)」といい、言葉に霊力があるといわれてきた。
仏教の密教にも「真言」という「真理の言葉」がある。
言葉の原点にもどり、文字の力、平和にする力を発揮できるようにしていく必要性がある。
「文字の作品」をつくるアートが英語圏だけではなく、ロシア語、中国語、朝鮮語など他の言語圏でも始まる起爆剤になればと思う。
日本語の「文字の作品」の場合、英語の翻訳が必要になる。英語だけの作品や英語と日本語を併記する作品、英語と日本語をミックスした作品など、3種類くらいのパターンが考えられる。
96歳で亡くなったドナルド・キーン(1922~2019)の生誕100年を記念する展覧会が横浜の神奈川近代文学館で開かれた(「日本経済新聞」2022.6.18)が、彼は日本文学研究者として日本の作家の作品を多数翻訳した。
彼が多くの日本の作家から好まれたのは、彼の文体は無駄がなくて、簡潔でわかりやすい文体であったからであるという。
これは日本語の作品づくり、英訳、翻訳の参考になる。
なお現在、スマホでツイッター@ryokaido_netとインスタグラム@ryokaido.net2に「文字の作品」も発表している。
文字数、行数が多いと読みにくいので、今後、文字数を減らす修正をしながら、新しい作品づくりもしていきたいと思っている。
Twitterとインスタグラムでは作品に関係する四天王寺や靖国神社だけではなく、明治神宮や京都の明治天皇伏見桃山陵、京都霊山護国神社などの写真も掲載している。
ぜひご覧いただきたい。
インスタグラムではフォロワーが少しずつ増えているが、Twitterでは有効な使い方がまだわからないためかフォロワー数が伸び悩んでいる。
靖国神社問題の解決などに関心を持つ人に早く出会いたい。ご覧いただける方には、ぜひフォローとリツイートなどをお願いしたい。
開始から半年になる10月か11月くらいには、両方について比較・分析したいと思っている。
2022.8.15
講談社で電子書籍化されました。
『マンガ ユング深層心理学入門』石田おさむ
『マンガ フロイトの「心の神秘」入門』 石田おさむ=画、細山敏之=作、福島章=監修
『マンガ ダーウィン進化論入門』 瀬口のりお=画、田中裕=作、渡辺正雄=監修
以上は、10月14日から配信。
『マンガ ニュートン万有引力入門』 石田おさむ=画、千崎研司=作、渡辺正雄=監修 10月21日から配信。
『マンガ 誰にもわかる 人間アインシュタインと相対性理論』 山崎キクオ―=画、千崎研司=作、渡辺正雄=監修 11月4日から配信。
なお、下記の「まんが王国」から配信されている作品は、上記の本を改題したものです。
次の3作品が、スマートホンなどのサイト「まんが王国」で3月25日からみられます。
『深層心理学のレジェンド ユング』石田おさむ
『精神分析のレジェンド フロイト』石田おさむ・画, 細山敏之・作, 福島章・監修
『近代科学のレジェンド ニュートン』石田おさむ・画, 千崎研司・作,渡辺正雄・監修
各作品名をクリックすると、各画面がみられます。