第9回画像生成AIと描く「一期一絵」

最近、AI(人工知能)のChat GTBが注目されている。
AIにすべての解決策、あるいは「完成原稿」を求める人がいるが幻想ではないだろうか。
もとになるデータを人間が読み込ませないといけない。また、決断と行動をするのは人間であって、AIがすべて行動するわけではない。
一つの案、あるいは「データ原稿」としてなら大いに活用してもいいように思われる。

いちばん懸念されることは悪用する人間がでてくることである。悪用されないようにすることは非常に重要である。
しかし、軍事に利用する研究がだいぶ進んでいるようで懸念される。

筆者がまず注目したのは画像生成AIである。
いろいろな種類のアプリ、ソフトがあるようだ。
最初にMicrosoftの無料で使えるBing Image Creatorに接続しようとしたら、回線が混んでいたようでつながらなかったので、日本語も使えるというCanva(オーストラリア)に接続してみた。
いろいろな機能があるようだが、すぐに画像生成の画面がでてこない。
1か月無料で以降は月1500円とのこと、申込みをしたが、相変わらず画像生成画面がすぐに出てこないので、キャンセルをした。

その後、Bing Image Creatorを使ったら生成画面が最初からでてきて、指示語を入れる欄に文字を入力すると1分もかからないで4つの画像がでてきて、予想をこえるいい絵もでてきて驚いた。
Microsoftのoutlookのアドレスをもっていれば登録をしなくても使えるようである。
無料で使えるのだが、商業的な利用はできないことになっているのが残念である。

Adobe Fireflyが商業的利用もできるようなので使い始めてみた。1か月に無料で使える量をすぐにオーバーしてしまったので、一番安い有料のコースを申し込んでみた。
30点くらいの絵を描くと1か月分の使用量に達してしまった。次のステップもあるようだが、しばらくは様子をみることにした。
日本のデータなどもっと幅広くデータを読み込ませるようになることを期待したい。

いずれも指示語を入れると4つの画像がでてくる。画像はBingのほうはデータ量が多いためか少しきれいに感じる。また、描ける領域が少し広いように思われる。
いずれも今回は釈迦の瞑想、悟りのイメージを描く試みをした。
ビッグバンや宇宙空間などを背景に瞑想する釈迦などを指示語として入れた。
両方とも釈迦の仏像のデータしか入っていない可能性がある。いずれも仏像の釈迦であるからである。

細かい修正をすることは、まだしていない。4点中のいい1点があれば保存した。今後は人間的な釈迦の顔が描ければと思っている。
しかし、データが入っていないようなので、しばらくは難しいような気がしている。
いずれも同じ指示語でも入力するたびに画像が変わり、似た絵はでてきても同じ画像はでてこない。
気に入った画像は、その時に保存しないと、再現することは難しい。
「一期一会」ならぬ「一期一絵」なのである。

 

現在、Bing Image Creatorでつくった絵は、本HPの『初めての人にもわかる「真の仏教」入門』が商業的利用ではなく、人々の悩みの解決や人生に役立つ「利他」の内容であるので使わせていただいた。
『釈迦の悟りから始める「空(=エネルギー)瞑想法』などはオンライン講座に発展する可能性があるので、Adobe Fireflyの絵を使うことにした。

日本人の瞑想、坐禅の姿をビッグバンを背景に描くよう指示語を入れてみると、Bingでは手の印が法界定印で描かれないで、ほとんどの絵がヨガの足の上に手を置くポーズになってしまう。
また、Adobeに同様の日本語の指示語を入れてみたら、花火を見ながら万歳をしている絵がでてきたので驚いた。

英語で入れても、右手は右足、左手は左足の上というヨガの瞑想ポーズで坐禅の法界定印にならない。

Bing Image CreatorとAdobe Firefly Fireflyはアメリカ製のアプリ、ソフトである。
まだ日本のデータの読み込ませがたりないように思っていたら、本年4月にMicrosoftが日本でデータセンターを拡充することになったと発表した。

しばらくの間はいくら指示語を工夫したとしても、データを豊富に入れて学習をしてもらわないことには描けないように思う。
それまでは時間のロス、徒労に終わるように思われる。
いまは有料で使い始めたAdobe Fireflyのさらなる早い進化を祈るのみである。

本年(2024)2月にグーグルがImageFXを公開した。
まだ使っていないが、使ってみたいと思っている。

海外の企業によるAIの開発もよいが、日本関係のデータの読み込みが必要であるので、日本の企業による画像生成AIの開発が期待される。

なお、冒頭でAIが悪用されないように対策することが重要であることを述べたが、AIを軍事的に利用しようとする研究が始まっているようである。AIの工夫、対策だけでは不十分である。

人間、人類の精神、心を進化させて、AIを悪用しないだけではなく、犯罪をせず、よりよい社会や他者に貢献できる生き方をすべての人ができるよう「底上げ」をすることが大切である。

また、人類が戦争や他国を侵略せず、平和な社会、国、世界をつくり出し、人間の精神、心の進化に役立つ知恵、知能を生み出すことにAIが役立ち、人類が平和に生活するようになることが望まれる。

 

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